最高だよ、渋谷すばる。
4/21 22:10 東京のあるセブンイレブンで、ラムレーズンサンドを買った。
たまらなかった。
渋谷すばる ONLINE LIVE 2021「NEED」
生きてることのすごさ、音楽のすごさが確実な実感を持って襲い掛かってきて、それはライブ中に例えば涙となって、笑顔となって、思わず振り乱した髪の毛に交じって、外に出された。
でもライブが終わった瞬間、どうしたらいいかわからなくなって、とりあえず、セブンイレブンに行こうと思った。
ピエールエルメとコラボしたイチゴのエクレアを、その日のお昼に我慢していた。
だけど、それを食べようと思った。
夜九時半に。
ブラックコーヒーと一緒に、食べようと思った。
昼に同じようにあきらめた、ラムレーズンサンドも一緒に。
夜九時半に。
だってなんかもう、止まれなかったのだ。
そうでもしないと走り出してしまいそうで、ご近所の周囲一キロくらいを奇声を上げながら猛ダッシュしてしまうところだったのだ。
それに比べれば、自分が太るだけという、何とも誰にも迷惑をかけないことか。
まあ、カロリーの面では、走り回ったほうがよかったのかもしれない。
何がすごかったのかと聞かれると全部だ。
演奏、歌声、セトリ、ライティング、カメラワーク。
すばるくんは、目を閉じて歌うことが多いんだなと気づいた。
絶対最初はSingで来るだろうな、と思っていた。もしくはEarth Color。
だってすばるくんはそういう人だ。嘘がなくて、飾り気もなくて、シンプルド直球。
アカペラを聞いてびりびりした。ほんとにこれ、配信なのか。
イヤホンを付けていなかったけれど、暗闇の中慌ててiPhoneのイヤフォンを引っ張ってきた。
だってこんないい音楽、大音量で心臓に響かせないわけにいかない。だけどここは集合住宅の一室でしかないので、イヤフォンを付けないと、多分明日お隣さんから苦情が来てしまう。
BUTTが始まった瞬間、正しく「上がった」。きっと私を定点カメラで撮影したら非常に面白かったと思う。
声に出さないようにひゃーーー!と歓喜しながら頭を振って、顔をくしゃくしゃにして、膝の上に乗せた白菜の形をしたクッションをめちゃくちゃに叩いた。
だって楽しかった。
音楽に合わせて頭を振って、その場で奏でられている音楽を味わうことが、本当に楽しかった。たった一年と少し離れていただけなのに、驚くほど綺麗さっぱり忘れてしまっていた感覚だった。それは多分、触れることで何度でも思い出せる感覚なのだけれど、逆を言うと、触れなければ中々気づけない感覚なのだ。
音が楽しいという感覚。音楽という感覚。
たかぶるへの流れは文字通り昂った。もうあんなに興奮すること生涯でないんじゃないかって錯覚した。そんなわけない。生のライブに行ったら、多分この5000倍は昂るし泣くし笑うし頭を振るし手を叩く。
ワレワレハニンゲンダを歌うと思ってなくて、でもほんとに、イントロ流れた瞬間ほんとに楽しかった。正直100dbくらいの声量で叫んで合いの手入れたかったけれど、やはり集合住宅なので我慢した。その代わり、頭だけじゃなくてお尻も動いてた。座椅子に座ったまま、器用に全身で踊っていた。
がんばって思い出しながら書いてみたけど、全体的に記憶がちょっと曖昧だ。
なんでってずっと泣いてたから。
ライブ始まった瞬間からほぼずっと泣いてた。
Noise歌ってる時もずっと泣いてたのだけれど、アップテンポの曲の時もずっと泣きながら笑っていたことが自分の中でいたく印象的で、だからたぶん、BUTT→たかぶる→ワレワレハニンゲンダ の流れをしっかり覚えているんだと思う。(だけどこのセトリも若干自信がない)
楽しくて泣いた。音楽って楽しい!すごい!こんなに楽しいの生まれて初めて!!(そんなことはない)。嬉しい!!!嬉しい!!!
そう思って泣いていた。
おかげでカラカラだ。
泣くから鼻が詰まっているのに、私は泣きそうになると口をかみしめる癖がある。
そのせいで息ができなくて、何回か窒息しかけた。笑えないがほんとのことである。
ライブ中、一度だけTwitterに投稿した。シンプルな一言だ。
「妊娠した」
断っておくが本当に妊娠したわけではない。
新曲のやめてくださいの歌(呼び方)の時、すばるくん、途中からわざとぺろぺろしていた。気づいたときはニヤニヤするくらいで済んだのだけれど、落ちサビ前の最後、色気がえげつなかった瞬間が耐えられなかった。あれは妊娠する。多分ほかにも全国で一億人くらい妊娠したと思う。
めちゃくちゃ余談だが、私は基本的に今のすばるくんの容姿について期待・言及をしない。だって彼がそれをウリにしていないから。(とはいえ、新しいアー写が出るとその度「顔がいい~~~~!」と両手で目をふさいで指の間からもう一度チラ見する)
だけどこの歌の時はカメラワークがずる過ぎた。完全に、自分の顔がいいこと・どうやって撮られているか把握している人間の顔だった。最高。やっぱり 顔面が黄金比=渋谷すばる(1981-)。
で、そんな最高すぎる顔面で何回も色気ぶつけられて、途中からエロすぎる感じでぺろぺろしてるの見せられ、カメラさんがめちゃくちゃ寄って笑って、その最後にあの色気満点の表情と歌い方と声。
いやだめでしょ。反則でしょ。チートでしょ。大好き。妊娠したから責任取ってほしい。(?)
生きる、歌ったの、少しだけ意外だった。NEEDの収録曲だけ歌うと勝手に思ってたから。
でも、ぐわあああああってきた。今、こんな時代だからこそ、「ただ生きる」ことのすごさ、尊さ、そんなものが覆いかぶさってきた。
個人的にちょっと人生の岐路なこともあり、ボロボロ泣きながら聞いた。またしてもカラカラだった。
素晴らしい世界にを歌うすばるくんを見て、本当に、この人は全部音楽で伝えるんだなと思った。ひとたび喋らせると口下手で、恥ずかしがりなのに、音楽を媒介した瞬間、この人は思いを、感情を、願いを、祈りを、何倍にも膨らませてこちらにぶつけてくる。その衝撃はいつも大きくて、強大で、時に受け入れるのが苦しいほどだけれど、だけど、抱きしめてみるとそれ以上に暖かなものはないのだ。だってたぶん、それは愛と呼ばれるものだから。
勝手な予測で、アンコールの曲はSingだと思っていた。アカペラじゃないバージョン。
あそこでぼくのうたは、ずるい。
もう一つだけ言いたいことがある、って宣言してから歌うのは、もっとずるい。
歌を歌うってすごいことだな、音楽ってすごいな、生きてるって、すごいな。
渋谷すばる、すごい。
配信ライブのいいところは必ず最前列なところだけれど、残念なところはぷつっ、と終わってしまうところだ。
画面が切り替わった瞬間、BUTTを聞きながら脱ぎ捨てたパーカーを着て、マスクを着けて、携帯と家の鍵だけ持って家を出た。21:36くらいの出来事である。
とりあえず動かないと、と思った。じっとしてられない。でも足元はいつも近所のコンビニに行くときに履いているサンダルだったので走れなくて、歩いた。家から徒歩三分のセブンに向かって歩いた。
信号のタイミングが悪かったので、途中でセブンと違う方向に向かった。そうなると我慢できなくて、信号に引っかからない方へどんどん歩いて行った。セブンイレブンからも家からもどんどん離れていった。人も街灯もたくさんあって、初めて都会に住んでてよかったな、と思った。
そのままご近所をずんずん歩いた。後で万歩計を見返したら、4,000歩以上歩いてた。
そうして、結局家からちょっと遠いセブンイレブンに行って、エクレアとブラックコーヒーを買って、またずんずん歩いて家に帰って、パソコンを立ち上げた。
今の感情は文字に起こさないと後悔すると思ったから。
音楽ってすごい。だってこんなに、叫びたいような感情のぐらぐらを呼び覚ましてくれる。心臓を揺さぶって、握りつぶしてくる。
知っていたはずなのに、忙しさの中で忘れていた感覚に、もう脳みそが少しも追いついていない。だから、思いつくまま文字を羅列している。こんなに文脈もへったくれもないブログ、未だかつてなかっただろう。
オチなんてもの、この感情につけられない。だってまだ少しも落ち着いていないから。
一時間ずっと、足を組んでひたすらタイピングしている。そろそろしびれてきた。
今日はオールしよう。でも寄る年波には敵わないので、多分3時くらいには寝る。明日はモンスター飲んでから仕事に行こう。
音楽は、なんてすごいんだ!なんて楽しいんだ!
私は今生きている!なんて素晴らしいんだ!なんて尊いんだ!
最高だよ、渋谷すばる。やっぱり最強にかっこいいね、あなたは。大好きだ。